登山やマラソンのエネルギー補給に。五感で信州を味わう「シンシュウエナジー」を

トマトをはじめとする農産物の加工と販売を手がけるナガノトマト。トマトケチャップにトマトジュース、なめ茸といった人気商品に加え、今年6月には信州産りんご果汁を使ったエナジージェル「シンシュウエナジー」を発売して話題に。これまでになかったエナジージェルの開発秘話と、しあわせバイ信州に参画した思いを、商品開発部の菅野究(かんの きわむ)さんにうかがいました。

トマトケチャップやトマトソース、ジュース、なめ茸、調味ソースなどを展開

信州の契約栽培農家とのつながりを大切に、地産地消に取り組む

ナガノトマトは1957年に設立しました。50周年の際、全社員で策定した企業理念は、「おいしさと健康をお届けし、すべての人々と『感動』と『喜び』を分かち合う」というもの。ただ自分たちだけが笑顔になるのではなく、ただお客様に提供すればいいのではなく、自然と人と共存しながら“ともに歩んでいきたい”という思いが込められています。

「本当においしく、ナガノトマトらしい商品をつくりたい」と、ケチャップやトマトジュースの原料となるトマトの品種改良を1978年にスタートさせました。

契約栽培農家との方々と協力し、約10年間にもおよぶ試行錯誤を経て、ようやく誕生した、当社オリジナルブランドトマト「愛果（まなか）」。愛果(まなか)本来の味を活かすため、甘味も塩味も抑えてまろやかに仕上げたプレミアムトマトケチャップは、毎年完売御礼の人気商品です。

こうした契約栽培農家の方々とのつながりを大切に、地産地消に貢献する当社の取り組みは「しあわせバイ信州」の理念に合致すると考え、今回参画する運びとなりました。

信州の自然の中で、自然な味わいを楽しみながらエネルギーチャージできる「シンシュウエナジー」(12個入り4800円)

ランナー目線で開発。りんご果汁を使った「シンシュウエナジー」

私は信州に移住して3年目。もともと山に登ったり走ったりするのが好きで、信州に来てからはさまざまな大会にもエントリーしています。とあるトレイルランニングの大会に参加したとき、山頂の補給所で提供されたりんごジュースがとてもおいしく体に染み渡り、大いに感動しました。

長時間走るランナーはどうしてもエネルギーが不足してしまうので、エナジージェルを持参して途中でエネルギー補給をするのですが、よくあるエナジージェルはケミカルな味がしたり、甘さがくどかったりするものが多いんです。

せっかく信州を走るのならば、あのときのりんごジュースのような、信州の自然を感じられるものでエネルギー補給できたら、もっと信州を満喫できるはず。そんな思いで開発したのが、この「シンシュウエナジー」です。

ほどよいとろみもこだわった点。ナガノトマトオンラインショップのほか、八ヶ岳・黒百合ヒュッテなどの山小屋で販売

特に注力したのは、

口の中でも信州を感じられる味わい。

信州産の農産物を使った商品をつくり続けてきたナガノトマトだからこそ、地域の農家を応援したいという思いを込めて、信州産りんご果汁を100%使用しています。香料や甘味料は使っていません。

パラチノース®️でゆっくり長く糖質補給。

一般的な糖質と比べてゆっくり吸収されるパラチノース®️は、少しずつ長くエネルギーを供給し続けてくれます。

口の中に広がりすぎない、ほどよい食感。

ジュースは走りながら飲むとむせてしまうし、ジェルがあまり重いと飲み込みづらい。寒天などでとろみをつけて、絶妙な食感と飲み心地を追求しました。

カロリーは約100kcal。ポケットやスマホポーチに入れて持ち運びやすいサイズ感にもこだわりました。

実はパッケージの背景に描かれているのは、上高地の等高線なんです。こんなところにも信州愛を感じてもらえたらうれしいですね。

ゆくゆくはトマトやブドウ、アンズ、桃など、信州らしいフレーバー展開ができたらいいな、と菅野さん

この先の未来も、信州の大自然で楽しめるように

5月に行われた野辺山高原ウルトラマラソンでシンシュウエナジーを提供したところ、ランナーからは「自然な味でおいしく飲めた」「これがあったおかげで100km走り切れた」という声をいただきました。

ユーザーのメインはランナーを想定していますが、勉強やeスポーツの糖分補給に、また畑作業で疲れて食欲がないというような高齢者の方にも関心を寄せていただいています。

今後もアウトドアイベントのサポートや清掃登山など、この商品を通じて地域貢献を強化していきたいと考えています。そうした活動が、末長く信州の大自然を楽しめる環境づくりにつながることを心から願っています。