PROJECTS
マルコメ株式会社(長野市)

発酵食品をもっと身近に。食卓の風景に溶け込む、手軽なみそ・糀・大豆製品が続々!


メーカー/食品・農林水産

1854年に創業して、今年で170年。マルコメは、日本が誇る発酵食品、みそのカテゴリーで国内No.1のシェアを誇る企業です。「だし入りみそ」などのロングセラーに加えて、みその原材料である米糀や大豆に着目した商品も次々と生み出し、老舗でありながら進化は加速するばかり。今回は人事総務部の町田基樹さんに、しあわせバイ信州とリンクする取り組みについてうかがいました。

 

液みそシリーズでは、人気の味噌らーめん専門店「ど・みそ」監修の万能みそ調味料も

 

業界トップでありながら、まだまだ進化し続ける

 

当社では「日本古来の発酵技術を通じて生活者のすこやかな暮らしに貢献する」という企業理念のもと、おいしさと健康、生きる力の源を、信州を拠点に世界中の人々に届けていきたいと考えています。

マルコメといえばみそ、というイメージが強いと思いますが、米みそに欠かせない米糀や大豆の知見も踏まえて、あるゆる角度からみなさまの健康に寄与したい。そうした思いから現在では糀甘酒や塩糀、大豆のお肉といった商品にも力を入れています。

 

今年で創業170年を迎えましたが、7年ほど前には大きな人事改革を行いました。そこでは年齢も入社歴も問わず、自分のビジョンや夢を掲げて、主体的に行動しようという取り組みから、さまざまな新商品やプロジェクトが誕生しています。

 

三重県の商業リゾート施設や大阪の阪神百貨店などに直営店舗を立ち上げたこともそのひとつ。発酵食品のおいしさを訴求してより身近に感じていただくとともに、お客様の声を商品開発や販売方法にフィードバックできるようになりました。

 

また、徳島文理大学協力のもと、あおさの陸上養殖を事業化。これはみそ汁の具材としては世界で初めてのプロジェクトです。製品は今年9月から出荷予定なので、ぜひ楽しみにしてください。

 

顆粒タイプの商品は防災食としても便利。米糀ミルクは甘みを抑えたクセのない味わいでカフェラテにも合う

 

 

 

みそ、糀、大豆製品を柱に、アイテムは300種類以上

 

現在、商品は300種類以上あり、うち市販が7〜8割、業務用が2〜3割を占めています。商品の柱となっているのは、みそ、糀、大豆です。

みそはロングセラーの「だし入りみそ」に加え、お椀に直接入れて1人分でも手軽にみそ汁がつくれる「液みそ」、バラエティ豊富な「即席みそ汁」も人気です。

さらに注目なのは、独自製法のフリーズドライ加工でみそ本来の味と風味を閉じ込めた「顆粒みそ」。和洋中さまざまな料理に手軽に使え、常温で保存性にも優れる顆粒みそは、みその新たなスタンダードになると確信しています。

 

糀製品には、すっきり飲みやすく、夏の熱中症対策でも親しまれている糀甘酒や、マルコメ独自の発酵技術で生まれた植物性ミルク「米糀ミルク」、素材の旨みを引き出す万能調味料・生塩糀などがあります。生塩糀をさらに使いやすくしたパウダータイプは、従来品と比較して漬け時間が半分、まぶして5分でOKという時短商品です。

 

代表的な大豆製品は、大豆の油分を搾油し、加熱・加圧・乾燥させてつくる「大豆のお肉」。ミンチ、スライス、ブロックと形状もさまざまで、ガパオライスや麻婆豆腐といった惣菜の素も。ちょっと体が重いな、というときにも罪悪感なくモリモリ食べられて、個人的にも気に入っている商品です。

 

 

キャンプや登山などアウトドアで顆粒みそを活用しているという町田さん

 

 

発酵長寿県から、信州が誇る発酵の魅力を発信したい

 

最近の取り組みでは、こうした発酵食品を日常生活のなかでどう使っていただけるか、味わっていただけるか、というところにも注力しています。そんななかで誕生した「つぶみそ」や「生塩糀パウダー」は、ボトルを塩やコショウなどと一緒に並べて、調味料のひとつとして手軽に使っていただける商品になっています。

うま味調味料のかわりにチャーハンやパスタに使ったり、ポテトやサラダにサッと振りかけたり。軽くて手も汚れないので、キャンプに持って行くのもおすすめです。発酵食品がふだんの食卓の風景に自然と溶け込んでくれたらうれしいですね。

 

マルコメ本社では、入館無料で学校や企業などに向けた工場見学も(10〜40名)

 

冒頭でもお話ししたように、当社では開発部門の社員に限らず自主的な取り組みによってさまざまな企画が実現しており、商品でいうと毎年10〜15品の新商品を発売しています。

発酵長寿県で生まれ育った企業として、しあわせバイ信州運動とも連携しながら、今後も発酵食品の魅力をより多くのみなさまに伝えていきたいと考えています。

【詳細情報】

社名
マルコメ株式会社
住所
長野市安茂里883
TEL
026-226-0255
URL
https://www.marukome.co.jp
【この記事を書いた人】

ARURA・しあわせバイ信州編集部

「信州が大好き!」をモットーに、発見や驚きに満ちた情報、ほっと安らぎを感じられる情報、テレビや雑誌では紹介しきれなかった情報など、長野県をますます好きになる情報を発信します。