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上田商工会議所(上田市)

「信州上田うまいものスタンプラリー」で飲食店等を応援し、にぎわいあふれる地域に


その他官公庁・公社・団体

上田市の企業をサポートする上田商工会議所では、上田地域の経済発展をめざし、会員事業所への伴走型支援と地域活性化に力を入れています。その一環として2017年からスタートしたのが、飲食店等を応援し、消費喚起につなげる「信州上田うまいものスタンプラリー」。事業者、消費者双方に喜ばれるこの取り組みについて、上田商工会議所 中小企業相談所の松井治さん(写真左)と大久保努さん(写真右)にお話をうかがいました。

 

 

2025年は上田市全域の飲食店など約100店舗が参加
 
 

歴代のスタンプラリー冊子。発酵や地域の食材をテーマにした読み物記事を掲載した年も

 
 
明治29年(1896年)、長野県で初の商工会議所として設立した上田商工会議所は、2026年で130周年を迎えます。中小企業の相談支援をはじめ、行政への提言、地域活性化やにぎわい創出のためのイベントなど、上田地域にある企業のベストパートナーとして活動しています。
 

しあわせバイ信州につながる取り組みとしては、今年で9回目を迎えた「信州うまいものスタンプラリー」が挙げられます。
このスタンプラリーは生活関連サービス業部会が2017年から始めたもので、当初は忘年会や新年会など外食の機会が増える12〜1月に、飲食店の利用を促進して地域を盛り上げようと開催。2回目からは観光客も視野に入れ、紅葉シーズンを含む10〜12月に規模を広げて実施しました。
2025年の実施期間は、9月1日〜11月30日の3ヶ月。初年度は上田市街地の15店舗ほどでスタートしましたが、昨年からは上田市全域に範囲を広げ、今年は96もの店舗が参加しています。

 
スタンプラリーの台紙を兼ねた冊子では、参加店の紹介も行っており、上田市の地産地消推奨店や「しあわせバイ信州運動」の登録店など、特色あるお店にはそれぞれアイコンを付けています。利用する方が選びやすいよう工夫するとともに、お店のブランド力向上につながればと考えています。
 
 
ほとんどの店が継続して参加。地域で親しまれる取り組みに
 
 

参加店舗の店頭にはスタンプラリーのポスターを掲示

 
 
スタンプラリーは、参加店を1件利用するごとにスタンプを1個獲得できる仕組み。スタンプを3個または6個集めると、上田のおいしいものが抽選で当たります。
今年の賞品は、「観光列車ろくもん」のお食事付きペアチケットや別所温泉宿泊補助券、信州味噌・地酒セット、菓子セットなど。また、スタンプラリー開始の9月中にスタンプを6個集めると、参加飲食店のお食事券が当たる「スタートダッシュ賞」も設けました。
 

 

スタンプを6個集めるとA賞、3個集めるとB賞に応募できる。台紙は参加店舗でももらえる

 
 

昨年は約1500件もの応募をいただき、その7〜8割は上田市民の方からでした。期間中は、スタンプラリーの冊子を持って街を歩く方の姿も多く見られ、地域に親しまれてきているなと感じています。
 
応募箱は、上田商工会議所のほか、上田駅や上田城址公園の上田市観光会館にも設置しています。観光で訪れてスタンプラリーに参加する方もいるため、郵送での応募も受け付けているのですが、心温まるエピソードやイラストを添えた手紙を送ってくださる方もいて、うれしく思っています。
また、ほとんどの参加店舗が毎年継続していることから、事業者にも支持されていることを実感しています。
 
 
創立130周年、スタンプラリー第10回の2026年は、さらに上田を盛り上げたい
 

しあわせバイ信州運動登録店でもある洋菓子店「clover-clover」は、第2回からスタンプラリーに参加

 
今後はスタンプラリーのデジタル化も検討中です。ただ、冊子を広げて一目で店舗一覧を見渡せたり、お店の方とのコミュニケーションも生まれたりすることから、紙の台紙は残したいとも考えています。今の冊子にもオンライン地図のQRコードを付けているので、現在地や近くの参加店舗をすぐに確認することができます。
 
来年は、上田商工会議所創立130周年、スタンプラリーも第10回という節目の年になります。今年の冊子ではアンケートも募っていて、そちらで集まった利用者の声を反映させつつ、さらなる参加店舗の拡大や、景品の充実をめざしていきたいですね。
 
地域の方、上田を訪れる方に喜ばれ、いっそう活気あふれる地域になるよう、これからも引き続き上田の事業所のサポートに努めていきたいと思います。

【詳細情報】

社名
上田商工会議所
住所
上田市大手1-10-22
TEL
0268-22-4500
https://www.ucci.or.jp