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地元13蔵の日本酒と酒粕で、20店舗がオリジナルメニューを開発。佐久愛あふれるご当地グルメで地域を活性化

佐久地域のラーメン店と、長野県酒造組合佐久支部がタッグを組んで行った、酒蔵コラボレーション企画。昨年はラーメン店だけでなく、佐久で人気のスイーツ店まで巻き込んで、新たなご当地グルメで地域の人々を楽しませてくれました。その立役者は、「信州佐久安養寺ら〜めん会」会長を務める「麺匠 佐蔵」店主の金子祐一さん。しあわせバイ信州の真髄にも通じる、地域愛あふれる想いをうかがいました。
信州みその原点・安養寺みそでご当地ラーメンを
「信州佐久安養寺ら〜めん会」では、佐久エリアのラーメン店のサポートやキャンペーンの発案などを行っています。
始まりは2008年、佐久伝統の「安養寺(あんようじ)みそ」を使ってご当地ラーメンを作れないか?と、佐久商工会議所と市内ラーメン店が考えたこと。安養寺みそとは、鎌倉時代、覚心上人が佐久の安養寺に作り方を伝えたとされる味噌で、信州みその原点と言われています。
芳醇な香りとまろやかなコクが特徴の安養寺みそ
醸造しているのは、100年以上続く老舗・和泉屋商店ただ1件。佐久市産大豆を100%使い、二年熟成させた安養寺みそは、赤味噌のような濃い色と、まろやかで濃厚な香りが特徴です。スープを煮立てても、香りがしっかり残るおいしい味噌なんです。
この安養寺みそを使って、9軒のラーメン店がそれぞれオリジナルのラーメンを作っています。条件は、味噌だれに安養寺みそを80%以上使用することだけ。麺もトッピングも、店ごとの創意工夫が光る一杯になっています。
濃厚な豚骨スープと深い味わいの安養寺みそが調和した「佐蔵味噌らぅめん」980円
当店の「安養寺ら〜めん」は、発足した18年前からの看板メニューです。豚骨と魚介のWスープに品のある安養寺みそが溶け込み、ひき肉が食感と味わいのアクセントになっています。
ご当地ラーメンといっても、外に目を向けるというよりは、まずは地域の方たちに食べていただき、なじみある味になれるようにと考えました。
小・中・高校の調理実習ではラーメン作りを教えたり、小学生がアイデアを出し合って考案した「夢の安養寺ら〜めん」を作ったり。「佐久高校生ラーメン甲子園」というイベントでは、高校生と一緒に地域食材を使った創作ラーメンの競演販売を行ったのですが、驚くほど大盛況でした。こうした取り組みから、地元に「安養寺みそのラーメン」ファンが増え、地域の食材や食文化が根付く足掛かりになっていたらいいなと思います。
酒蔵とラーメン店、スイーツ店がコラボ。スタンプラリーで街の回遊も
もうひとつの取り組み、佐久エリアの酒蔵とのコラボ企画を立ち上げたのは、2020年、コロナで飲食店の売り上げが激減したのがきっかけです。米の産地としても知られる佐久エリアには13の酒蔵があるのですが、居酒屋に飲みに行けないから、せっかく作ったお酒も売れない。幸い、ラーメン店は昼営業ができていたので、酒蔵にとっては不本意かもしれないけれど、日本酒を使ったラーメンを作って、お客様に食べて応援してもらえたらと。事務局のメンバーたちに声をかけ、思い立ってから1ヶ月後には「酒蔵コラボレーション企画」がスタートしていました。
使用するのは、地元の酒蔵の日本酒や酒粕。スープに日本酒を使ったり、トッピングの肉を酒粕に漬け込んだりと、使い方は自由です。スープ自体も味噌や塩、醤油、坦々、塩豚骨などさまざまで、店ごとに個性あふれるラーメンが完成しました。
今年の酒蔵コラボメニューは「酒粕溜まり中華そば」980円。伴野酒造の酒粕を合わせた、粕汁を思わせるやさしい味
2024年12月〜2025年2月に開催した酒蔵コラボ企画では、ラーメン店15件に加えて、スイーツ店にもお声がけして、5店舗に参画いただきました。佐久は「日本三大ケーキのまち」とも言われているので、日本酒や酒粕を使ったオリジナルスイーツで一緒に地域を盛り上げられたら、と思ったのです。
スタンプ4つ以上でアルクマのピンバッジがもらえるスタンプラリーも好評
酒蔵コラボではスタンプラリーも開催していて、今回はアルクマのオリジナルピンバッジを作成したところ、大好評でした。佐久鯉、ケーキ、ラーメン、日本酒、佐久市20thのマークを持ったアルクマを5つ並べると、佐久にある五稜郭の形になるというものなんです。
今回参加された方は男性435名、女性268名で、約66%が佐久市の方でした。アンケートでは「普段と違った味でおいしかった」「酒粕と味噌の相性が抜群」「甘酒マカロンがおいしくてびっくりした」「スタンプラリーのおかげで初めての店も行きやすい」といった声をいただけました。いろいろなお店を回遊していただけたことも、街のにぎわいにつながったのではと思います。
酒蔵のまち、ラーメンのまち、ケーキのまちとして、地域をもっと盛り上げたい
能登の震災ではいち早くチャリティラーメンを提供して寄付を募ったことも。「横のつながりがあるからこそです」と金子さん
今後も、酒粕が出回る時期にはコラボ企画とスタンプラリーは続けていく予定です。ラーメン店、スイーツ店に加えて、日本酒を扱う飲食店に参加してもらうのもいいかもしれませんね。コラボメニューを通して、佐久の魅力をより多くの方に知っていただき、佐久全体をもっと盛り上げていきたい。酒蔵のまち、ラーメンのまち、ケーキのまちとして、みんなで一緒に取り組むことで、地域の子どもたちにもソウルフードとして愛着を持ってもらえるのではないでしょうか。
「地域とつながること、継続してやること、結果を出すこと」を大切に、これからも地域の活性化をめざしていきたいと思います。
【詳細情報】
- 社名
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信州佐久安養寺ら〜めん会
- 住所
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信州佐久安養寺ら〜めん会
佐久市中込2991-1 麺匠 佐蔵
信州佐久安養寺ら〜めん会事務局
佐久市猿久保805-1 (株)アイク
- TEL
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信州佐久安養寺ら〜めん会
0267-63-7274
信州佐久安養寺ら〜めん会事務局
0267-66-6660
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ARURA・しあわせバイ信州編集部
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