PROJECTS
株式会社ポテトデリカ(安曇野市)

安曇野のおいしい水から生まれる、ポテトサラダやこだわりの生ドレッシングを


メーカー/食品・農林水産

1970年代に、コロッケ生産日本一を誇った丸川食品有限会社が前身。2000年に株式会社ポテトデリカを設立、社名のとおり「じゃがいも」を主原料としたサラダ・お惣菜をお客様の食卓へお届けしています。キユーピーグループの一員として、キユーピーのポテトサラダ、マカロニサラダをはじめ、多彩な商品を開発・製造するポテトデリカ。齊藤真寛社長(中央)と商品開発課の高見かれんさん(左)、総務課の伴場汐莉さん(右)に、しあわせバイ信州運動に向けた取り組みについてうかがいました。

 

キユーピーのロングライフのポテトサラダやマカロニサラダはすべてポテトデリカが製造

 

 

生産者が丹精込めて作った野菜を、余すことなく活用したい

 

ポテトデリカはキユーピー株式会社のグループ会社として、創業以来、サラダやお惣菜の製造を手がけています。大切にしているのは、自然の中で育った野菜のおいしさを、できるだけそのままにお客様の食卓にお届けすること。全国の農家の皆様が丹精込めて育ててくれた野菜、その素材の良さを余すことなくおいしいサラダやお惣菜にして、お客様の豊かな食卓を彩るお手伝いをしたいと考えています。

 

私たちが製造する商品は大きく分けて2つあります。

 

1.LL(ロングライフ)サラダ

45〜60日という長い期間おいしさをキープできるのが特徴。業務用ポテトサラダやツナサラダ、パスタサラダなどは、ホテルの朝食やコンビニ、居酒屋、パン屋さんの商品などに利用していただくことが多く、そうしたメニューを通して一般のお客様にも召し上がっていただいています。当社では1日に約60トンのロングライフサラダを製造しています。

 

2.冷圧フレッシュ製法®️で作る特別なサラダ

キユーピー株式会社の特許技術で、食品を低温・高圧処理。非加熱で作るため、素材本来のフレッシュな食感、彩り、味わいを楽しんでいただけます。手作り同様の仕上がりなのに、おいしさそのままで3週間ほど日持ちを延長できました。

 

これらのサラダは安曇野の本社工場で、「日本名水100選」にも選ばれている安曇野のおいしい水を100%使って製造しています。

 

 

期間限定で、信州産たまねぎを使ったドレッシングも

 

先ほどお話しした冷圧フレッシュ製法®️を導入したのを機に、2024年、サラダに使用するマヨネーズの生産をスタートさせました。それまではキユーピーから1日に10トンのマヨネーズを仕入れていたので、自社で作れるようになったのは大きな変革です。もちろん、マヨネーズ作りにも安曇野の水を使用しています。

 

 

「国産生たまねぎドレッシング」は県内の大型スーパーで購入できる。「信州産」は期間限定

 

 

同時に、ドレッシングの製造にも力を入れています。同じキユーピーグループの会社が東京駅構内に高級志向のサラダ・惣菜専門店を開いた際、商品に添えているカップ入りドレッシングを当社が手がけていたのですが、その味が評判を呼び、ドレッシングだけボトルで販売したいということに。第一弾として商品化したのが、「国産生たまねぎドレッシング」です。

 

こだわったのは、国産たまねぎの風味を生かすようシンプルな原料を吟味したこと。酸味が穏やかな五穀酢に、りんご、隠し味に生セロリなどの香味野菜を少々加え、2種類の醤油をブレンドして味付けました。生のたまねぎから仕込んだ手作りに近い製法で、とろりとしたタイプのドレッシングに。生野菜や温野菜はもちろん、焼き野菜、焼肉、海鮮のタレとして、また豆腐など和の食材にもよく合うんです。

 

実はしあわせバイ信州に向けた取り組みとして、2024年7月から9月中旬まで、主に安曇野エリアで収穫したたまねぎに切り替えて製造しました。大量には穫れないため、期間限定ではありましたが、信州産の食材を使って信州の工場で作るドレッシングを、信州の皆様に食べていただけるよい機会になったと思います。また来年も、ぜひ手がけてみたいですね。

 

 

キユーピーのたまごシリーズは、スーパーやコンビニで販売中

 

 

最近のヒット商品は、「ネギダレで食べるねぎ塩たまご」などのたまごシリーズ。濃いめの味付けがやみつきになるおいしさで、お酒のおつまみにはもちろん、熱々のごはんにのせるだけで満足感ある一品になりますよ。

 

 

安曇野の自然と共生し、地域に貢献できる会社をめざして

 

左から、キユーピー株式会社松本営業所の平田さやかさん、川尻卓実さん、株式会社ポテトデリカ総務課の伴場さん、商品開発課の高見さん、齊藤社長

 

 

ポテトデリカでは1日に50トン以上と、キユーピーグループの中でも一番多くじゃがいもを使用しています。皮や芽などの未利用部も2割ほど出てしまうのですが、余すことなく使い切りたいという思いから、液体飼料化に取り組んでいます。大町市の養豚場さんからは、豚の食いつきがよく、肉質もよくなったと言っていただけています。じゃがいも以外の野菜の未利用部は、堆肥化して地元のブルーベリー農園へ。こうした取り組みを通じて、安曇野の自然と長く共生できる会社でありたいと願っています。

 

今後は地域貢献にも力を入れていきたいですね。じゃがいもは9割が北海道産なのですが、今、地元の農家さんにお願いして馬鈴薯を作っていただいているんです。数量限定になるかもしれませんが、いつか「安曇野ポテトサラダ」が作れたら。また、地元高校生を招いてポテトサラダ教室を開くなど、食育の場として活用してもらうことも考えています。信州の皆様に、ポテトデリカの活動や商品を知っていただけたらうれしいです。

 

 

 

【詳細情報】

社名
株式会社ポテトデリカ
住所
安曇野市穂高北穂高2595-1
TEL
0263-81-0001
URL
https://www.potato-delica.co.jp
アルラ
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【この記事を書いた人】

ARURA・しあわせバイ信州編集部

「信州が大好き!」をモットーに、発見や驚きに満ちた情報、ほっと安らぎを感じられる情報、テレビや雑誌では紹介しきれなかった情報など、長野県をますます好きになる情報を発信します。